【乳酸と疲労について勉強しました(後編)】

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ランニング日記

前編では乳酸について、無酸素、有酸素運動について、そして、乳酸ができるプロセスについてまとめました。今回はもう少し掘り下げてまとめたいと思います。

<疲れの原因はいったい何?>

『乳酸=疲れ』と、一般的に思われがちですが、ではいったい走りに関しての疲れの原因はなんでしょうか?

乳酸疲れ1

ランニング中の疲れとはスピードの低下になります。もっと速度を出したい意志があるのにスピードがあがらないとか低下するということになります。

やはり、原因を特定するのは難しいようです。マラソン終盤であれば糖の量が低下することが大きく影響しますが、それだけが原因ではないようです。

エネルギーの分解の際にリン酸ができるのですが、それが筋肉の中にあるカルシウムとくっついてしまい。筋肉が力を発揮できなくなってしまうこともあるようです。

強度の高い運動をすると筋肉からカリウムが漏れ出し、筋肉の外からナトリウムが入り込みイオンバランスが崩れ、筋肉の収縮が悪くなるのも疲労の1つです。

話がそれますが...よく「けいれん」が起こりますが、まだわからないことも多いようです。おそらく筋肉が少し壊れたり、汗が多く出たりすることによってイオンバランスが乱れること、また暑くて筋肉の温度が上がりすぎること、逆に寒くて血管が縮んで血液がうまく循環されないとか、けいれんの原因と考えられています。

<疲労の原因は脳からくる>

疲れたという感じは脳でもたらされるものです。走る続けると糖が欠乏してくるので、脳が「これ以上走れないよ!」と、疲労の信号を出します。ランニングして筋肉に傷がついて炎症がおきると、その時にできる炎症に関する因子が血液に出て、それが脳にいくとそれでだるさが生まれることもあるようです。

脳からの信号

つまり、疲労感というのは、こんな運動をしていると「からだ」が壊れるからもうやめなさいという脳からの指令ということもできます。

<では疲れの原因は乳酸なの?>

乳酸は糖を分解して使う途中にできることは前回も説明しました。では、糖はどのくらい体内に蓄えられているのでしょうか?

乳酸疲れ

貯めることのできる糖であるグリコーゲンは、筋肉に1,500kcal、肝臓に500kcal程度です。マラソン終盤ではこの糖がなくなってくるのですから、乳酸もでなくなってくることになります。したがって、乳酸は疲れの直接の原因とはいえないことになります。

<疲労を最小限にして、どうやってマラソンを走ればいいの?>

ペースを一定に心がけることが大事になります。ペースが急に上がると、からだは糖を多く使うようになります。登り坂は強度が通常より上がって余計にエネルギーを消費する可能性が高いので、より慎重に抑えて走って糖の過剰な消費を抑えることが必要です。

昨年走ったいびがわマラソンは前半登り坂がメインのコースでした。レース後半に足が前に出なくなりました。また、京都木津川マラソンでも同じくペースを上げすぎた結果、後半の失速につながりました。

<ではでは、練習はどういうことを意識すればいいの?>

マラソンを始めてから知った言葉で、LT[乳酸性作業閾(いき)値]という言葉があります。これはある強度から急に糖の利用が大きく増えることが、つまり乳酸がたくさんできるようになることになるので、血中乳酸濃度もこの強度から急に上がります。この強度のことをLTと呼びます。走っていて「きつい」と感じるあたりです。

マラソンで最後まで糖を残して走りきるようにする方法としては、トレーニングで脂肪の利用可能量を高めることです。持久力トレーニングでこの脂肪を利用する能力が高まり、LTがより速い速度になります。

トレーニングとLT

上の図では黒い直線が糖、青い曲線が脂肪で、トレーニングを積むことで脂肪の利用量が増えることになり、糖を使わないでより速く走れることになります。それだけ糖を後半まで保存して走れることになり、マラソンの記録が伸びることになります。

実際のトレーニングのひとつとしては、このLTを維持するトレーニングをすればよいことになります。よく空腹時にトレーニングするとレース終盤と同じ状態を再現できると聞いたことがあります。いずれにせよ、このLTを意識して練習することにより、練習の効果が高まると思います。

今、自分のLTはどのくらいなんでしょうね...

 

LTを意識して走る

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